なぜ心臓はガンにならないのか?

 
人間の体は、約60兆個の細胞により構成されています。

それらの細胞は、日々少しずつ新陳代謝(古い細胞を新しい細胞に入れ替える)を行い、体の機能を保っています。

新陳代謝の際、古い細胞から新しい細胞へ情報をコピーしているのですが、コピーの際にミスがあると、正常な細胞がガン細胞になってしまいます。

人間の体のほとんどが、新陳代謝を繰り返しているのですが、実は、心臓は体が成長すると、あとはもうほとんど新陳代謝を行いません。

そのため、原発性の心臓ガン、成長段階にある小児のガンを除き、心臓はガンになることがない臓器なのです。

つまり、心臓では新陳代謝が行われないため、コピーミスがおきないため、ガンにならないのです。


ここで、ガンを発症する臓器の細胞でなぜコピーミスがおきてしまうのかをご紹介いたします。

原因はいくつかあるのですが、最大の原因は「活性酸素」です。

活性酸素により遺伝子に傷が付き、コピーミスを誘発するのです。


活性酸素は、ミトコンドリアに負荷がかかればかかるほど、たくさん作られてしまうということが分っています。

ミトコンドリアに負荷がかかる原因にはいくつかございますが、その代表的なものは「食べすぎ」と「運動のしすぎ」です。


「適度な食事」そして「適度な運動」が健康のキーワードです。

また、ミトコンドリアに負荷がかかりにくい睡眠は、ミトコンドリアをケアするためにもとても大切です。


( 引用 : 「体温を上げると健康になる 実践編」 齋藤真嗣著 サンマーク出版 )