低体温や冷え症は、脂肪が燃焼しにくい傾向にあります。
その反対に、全身の体温が高めであれば、脂肪が燃焼しやすい体質といえます。
つまり、体重を減らすことが容易になるということです。
全身に筋肉が多く付いている人ほど、寒い環境下でも、体がポカポカと温かいはずです。
これは筋肉中のミトコンドリアが熱を発しているためです。
日頃の運動の中に、スクワットや腹筋などの筋肉トレーニングも加えると良いでしょう。
食事によっても熱は産生されます。
朝食を抜いた方がご自身が体調が良いということであれば、別ですが、本来、朝は朝食を摂り(食事の前に多少、体を動かしてからが良いです)、体温を上昇させた方が、痩せやすくなります。
そのため、決してダイエットのためと、無理して朝食を抜くことは、逆効果となります。
体温を上昇させ、1日をスタートさせた方が、その日、1日の脂肪の代謝には、有利ですよ。
このようにダイエットは体温の影響を色濃く受けますから、できるだけ体温は上げたほうがよいのです。
体温を上げるというと、着るものを厚着にする人がいますが、これは、実はよくありません。
皮膚表面の温度が上昇するので、体内が低体温になってしまうことがあるからです。
たとえばサウナスーツを着込んで、暑いのも我慢してジョギングしている方がいらっしゃいます。
これはダイエットを不利にするのみか、健康にも悪いのを知っていましたか?
というのは、熱放散ができにくいウェアを着て運動すると、当然、汗を多くかきます。
気化熱によって、上昇した体内の体温を下げるためです。
しかしウェアを着込んでいると、湿度が上がるため、ジメジメして気化熱になりません。
そうなると、ますます皮膚の表面ばかりに、血液が集中するようになってしまいます。
さらに、運動中は筋肉内の血流を良くしないと、運動効率が下がってしまいます。
ところがウェアを着込んでいると、皮膚の表面ばかりに血液が行くので、筋肉に血液があまり行かなくなってしまうのです。
その結果、低体温をもたらすことがあります。
これは、ダイエットに悪影響を及ぼすだけでなく、健康面にも大きな影響を及ぼします。
また、褐色脂肪細胞の活性化もポイントです。
寒い場所にいると、体温を上げようとして、背中周辺に多い褐色脂肪細胞が活性化してきます。
これが習慣になると、細胞が活性化するだけではなく、その数を増やしていきます。
水泳選手やシンクロナイズドスイミングの選手の消費カロリーが大きいのも、褐色脂肪細胞が活性化されているからです。
水中では体温が奪われます。
すると視床下部にある恒常性維持機構や脳幹部の体温調節機構が働いて、褐色脂肪細胞を活性化させるのです。
体温を上げるには膨大なエネルギーが要りますから、長時間水中に入っている運動選手は、消費カロリーが高くなります。
現在、当社のスタッフは、来年6月に熊本県の天草で開催される「天草国際トライアスロン大会(リレーの部)」の参加に向け、日々トレーニングに励んでいます。
また、一部のスタッフは、来年2月に開催される「第1回 熊本城マラソン」にも参加を予定しています。
そのため、ダイエットというより、運動のお話が中心となってしまいましたが、お許しください。