高血圧には、降圧剤?血圧が高いと診断されると、一般的に、血圧を下げる「降圧剤」という薬が処方されます。 今回は、高血圧について考えたいと思います。 まず、なぜ血圧が上がるのでしょうか? それは、「体のどこかの臓器が血液が不足しているから、もっと血液を送ってくれ!」という状態である、ということを意味しています。 たとえば腎臓や肝臓、脳などの体のどこかの臓器や器官で血液が足りなくなると、その臓器・器官は「血液をください」というホルモンを出します。 そのホルモンは、100種類近くあるのですが、その悲鳴を受け取った心臓は、その臓器・器官に血液をどんどん送り届けようと必死に働き始めます。 心臓のポンプを思い切り動かして、血液を勢いよく送り出すのです。 このような流れがあり、血液が上がり、脈拍を増やして、血液の供給を行っています。 この状態が、高血圧です。 体のどこかに、血液が足りない臓器、血液を送って欲しい器官があるために血液は上がるわけです。 つまり、必要があって、血液は上がっているのです。 それなのに、無理やり薬で血液を下げてしまったら、どうでしょう? 助けを求めている臓器・器官に、必要な助けが届かないことになりますよね。 もちろん、薬で血圧を下げなければならない理由もあります。心臓は「血液をください」という合図を出すホルモンが止まるまで、どんどん血液を送り出しますが、それがあまりに長く続くと、血管が破れてしまう可能性があるからです。 また、血圧が高い状態が長く続けば、血管が圧で硬くなり、動脈硬化につながることもあります。 そのため、緊急避難的に降圧剤を使用することは必要かもしれません。 しかし、血液を欲している臓器・器官に必要な量の血液を届けないというのは、問題ですよね。 やがて、臓器不全となってしまいかねません。 それが、腎臓なら、老廃物を排泄するという腎臓の役割を果たせなくなって、人工透析が必要になるかもしれません。 あるいは、心臓の冠状動脈なら、そこにカテーテルを入れたり、ステントという血管を広げる器具を設置する必要が出てきます。そして、遂には、詰まってしまった血管の代りに人工の血管を設置するバイパス手術を行う事態にもなります。 では、どうすれば、良いのでしょうか? もちろん食生活が悪いのであれば、食生活を見直さなければならないでしょう。 一番は、運動です。 運動により足の筋肉を動かし、鍛えるのです。 足の筋肉は、第2の心臓とも呼ばれています。 つまり、足の筋肉を充分に動かし、鍛えていけば、心臓が頑張らなくても必要な臓器・器官に血液を届けていくこともできるのです。 血圧が高いと診断された方、長い間、降圧剤を使用されている方は、「足の筋肉」を動かして、血圧を下げましょう! (引用:新脳内革命 春山茂雄71歳!体内年齢28歳のレシピ 著者:春山茂雄 出版:光文社) |
宇田川 雅生
| ページのトップへ戻る↑
|