慢性頭痛 (「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」)

 
本日は頭痛について、お伝えいたします。

頭痛には、脳自体には異常のない「慢性頭痛」と、命に関わる恐ろしい頭痛の「症候性頭痛」があります。

本日は、これまでに多くの方が経験していると思われる「慢性頭痛」について、詳しくご紹介をいたします。

※「症候性頭痛」につきましては、最後に痛みの特徴をご紹介しております。


「慢性頭痛」には種類があり、「①片(偏)頭痛」「②緊張型頭痛」「③群発頭痛」が主なタイプとなります。
タイプによって対処法や症状も異なり、複数タイプの混合型の場合もあります。

◆慢性頭痛でお悩みの方へ
 皆さんはどのタイプにあてはまりますか?

「①片(偏)頭痛」

《症状》
・脈に合わせてズキンズキンと痛む
・頭の片側が痛む(両側の場合もある)
・入浴、飲酒により悪化する
・前兆がある場合、チカチカと視野が欠ける
・身体を動かすと痛みが増す
・遺伝することが多く見られる

《原因》
・アルコール・睡眠不足・寝すぎ・緊張状態から開放されてホッとしたとき・人ごみ・熱いお風呂、サウナなど。(人により異なります)

《対処法》
○予防:痛みの原因となる生活を避け、規則正しい生活をし、自律神経の働きを整える。
     痛くなりそうなときには、冷やして安静にする。
     なるべくストレスをためない。
○対処:静かな暗い部屋で安静にする。
     痛む部分を冷やす。
     カフェインを摂る。

「②緊張型頭痛」

《症状》
・頭を締め付けられるような痛み
・重たい感じ、めまいを伴う
・症状が続く
・首や肩のコリ、目の痛みがある
・入浴、飲酒により軽くなる

《原因》
・姿勢が悪い、骨の歪み、肩こり、緊張、ストレスや精神的な緊張、目の疲れ、歯の噛み合わせ

《対処法》
○予防:姿勢を正す、骨の歪みを正す、肩こりの改善、正しい枕を選ぶ。
○対処:肩や首で血流障害が起きると、頭の血液量が不足・酸欠となりますので、入浴などで
         血行を良くし、コリをほぐす。
     薬では効果が得られない場合が多い。

「③群発頭痛」

《症状》
・慢性頭痛で最大級の痛み。
・決まった片側が痛む(特に目の奥)
・入浴、飲酒により悪化
・ある期間毎日のように決まった時間に痛みがある
・目の充血、鼻水、流涙など自律神経症状を伴う
・男性に多い

《原因》
・姿勢が悪い、骨の歪み、肩こり、緊張、ストレスや精神的な緊張、目の疲れ、歯の噛み合わせ

《対処法》
○予防:姿勢を正す、骨の歪みを正す、肩こりの改善、正しい枕を選ぶ。
○対処:肩や首で血流障害が起きると、頭の血液量が不足・酸欠となりますので、
         入浴などで血行を良くし、コリをほぐす。


このように、頭痛の種類によって、対処法が異なるので、正しい知識を見に付けることが大切です。

頭痛の際、鎮痛剤を使用することがあるかもしれませんが、実は「薬剤誘発性頭痛」の原因となります。
「薬剤誘発性頭痛」とは、鎮痛薬の過剰な服用が頭痛の原因、あるいは悪化要因となっている頭痛のことをいいます。
鎮痛薬を服用しているうちに、本来人間が持つ、痛みを鎮める能力が衰え、薬を欲するかのごとく、痛みが発生してしまうのです。

はやり頭痛の場合も、薬に頼ることはせず、根本原因の改善を図り、さらに、細胞(ミトコンドリア)を活性させ、血流を改善し、活性酸素や疲れストレスをためず、健康な毎日をお送りいただくことが理想的です。


※ 「症候性頭痛」の場合

下記のような痛みがある場合は、重度の疾患の可能性があるため、医療機関の受診をされてください。

・痛みが強烈な頭痛
・数ヶ月以内の頭部外傷の既往がある頭痛
・バットで殴られたような強烈な痛み
・だんだんひどくなる痛み
・強い痛みの症状が1週間以上が続くとき
・物が二重に見えたり、物が見えなくなる頭痛
・ボケを伴う頭痛
・めまいや吐き気、嘔吐の症状を伴う頭痛
・発熱を伴う頭痛
・高齢になって初めて起こった頭痛
・性格変化や、精神症状を伴った頭痛

以上のような症状が見られる場合は、脳腫瘍や脳梗塞、くも膜下出血などの脳血管障害によって引き起こる場合があります。