1週間の入院で35種類の薬を投与

 
どんな薬にも副作用があるのは、皆様ご承知の通りですね。

もちろん、緊急を要する場合や激しい症状がある場合には、薬の使用は必要だと思います。

しかし、次に紹介するアメリカでの研究結果をご覧ください。

これは、どう考えても薬の適切な使用ではないと考えるべきだと思います。


事故や病気などで入院している子供に医師から与えられる薬が、必ずしも安全であるとは限らないという調査結果が発表されました。

ペンシルべニア州フィラデルフィア子供病院の研究チームが、全米463の病院に入院していた、18歳以下の子ども、58万7000人以上を対象に行った調査によりますと、入院中の子供の多くは、1日に5種類以上の薬を併用投与されていることが分かりました。

入院初日に、13種類もの薬を与えられている子供の患者もおり、また、1週間の入院で、35種類の薬を与えられている子供もいることが分かりました。

しかも、これらの薬の中には、FDAアメリカ食品医薬品局に承認された効能以外の目的で投与する、「適用外使用」の場合もあるということです。

医師による薬の適用外使用は違法ではありませんが、薬の適用外使用も、併用投与も、その安全性の研究は、ほとんどが大人を対象に行われたもので、子供の体への安全性は証明されていません。

今回調査を行った研究チームは、子供への薬の投与についての安全性に、更なる研究と改善が急務だと訴えています。


薬の服用をもっと減らす努力が必要です。

このような薬の投与をされてしまっては、医療費が高騰を続けるは当然です。

医療の専門家がもっと適切な処方をするべきですが、私たちも自分たちの身体を守るために、必要な薬、不要な薬を見極める知識を身につける必要があります。