良いホルモンを出す、良い言葉

 
人がやさしく穏やかな気持ちになると、体の中には、穏やかなホルモンともいうべきβ-エンドルフィンやセロトニンなどのホルモンが分泌されます。

楽しいこと、好きなことを思い浮かべても同じ効果があります。

嬉しいとか楽しいということを、心の中で思うだけではなく、実際に言葉にして声に出せばもっと効果があるということも分っています。

ホルモンは言葉に反応するのです。

他人に優しい言葉を掛けてあげるだけでも、体の中には、掛けた方も掛けられた方も互いに良いホルモンが出てきます。


女性は恋をすると美しくなるといいますが、実は、恋をして嬉しい気持ちになると、フェニルエチルアミンという物質が出ます。

相手に好かれたいと優しい気持ちになるとセロトニンが分泌されます。

それらが女性の肌や目つきを輝かせているのです。


関心や好意を持ったことはすぐに覚えることができますが、それは関心や好意を持つと脳の中の記憶を司る海馬という場所への血流が盛んになるからです。

逆に嫌いなことを考えたり、行ったりする場合は、海馬の血流は低下します。


また、怒ったり、腹立たしい思いを続けていると、脳が特別な酵素を分泌することもわかっています。

NPY(ニューロペプチドY)と呼ばれているものです。

このNPYは、私たちに「食べろ!」と命令する酵素です。

これが、いわゆる『ヤケ食い』の素になる物質です。

また、残念なことに食べたものを効率よく脂肪に変換する働きもあります。

肥満でお悩みの方は、ストレスがたまっていても、意識して良い言葉を発するようにすると良いかもしれませんね。

満足感や幸福感を感じると、食欲を抑制してくれるPOMCという物質が分泌されますよ。


健康な人、美しい人は、普段から良い言葉を使い、良い気持ちになっているのでしょうね。

日頃、悪い言葉を使いがちなあなた!気をつけてくださいね。