食べた後に寝ると「太る!」「身体に悪い!」というイメージをお持ちの方も多いはず。
果たして、それは本当でしょうか?
奈良県吉野地方の森林労働者を対象にしたこんなデータがあります。
チェーンソーが導入される前、彼らの胃ガン発生率は、全国平均を大きく上回っていました。
ノコギリを使っての伐採は重労働です。
重労働を元気に続けて行ってもらうために、作業前や作業中に吉野地方の主食である「茶がゆ」を労働者に満足するまで食べてもらいました。
茶がゆは熱いお茶で流し込むだけですから、食べるのに時間がかかりません。
労働者を休ませずに働かせるには都合の良い食べ物だったのです。
食事と労働がほぼ同時に行われるのですから、胃腸にとって、こんなに悪いことはありません。
その結果が、吉野地方の森林労働者における胃ガンの多発だった理由です。
食べた後は、胃腸に働いてもらわなければなりません。
そのためには、充分な血液を胃腸に送らなければなりません。
そこで、たくさんの血液を必要とする筋肉活動は中止させる必要があります。
つまり、「食べた後は横になって休むことが一番」なのです。
食事の後に、眠くなった経験をお持ちの方は多いはずです。
これは、身体が副交感神経優位、つまり「おやすみモード」になっているのです。
だからと行って、「食っちゃね~、食っちゃね~」はダメですよ。
あくまでも軽く横になり、たとえ眠ったとしても仮眠(15分程度)にしてくださいね。