ミトコンドリアの温度が図れる体温計


細胞の中身の温度まで細かく測ることができる「究極の体温計」を東京大の内山聖一助教らが開発しました。


核やミトコンドリアなど器官ごとの温度を測定し、熱っぽい場所や冷たいところが詳しく分かるという。


がん診断などに幅広い応用が期待されています。


29日の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズに成果を発表した。


内山助教らは、温度が高いほど長く光を放つ物質を「分子の体温計」として開発。


細胞に均一に注入し、顕微鏡で各器官が光る時間を調べ、内部の温度を詳細に測ることに成功。


5千分の1ミリの対象も測定できるという。


サルの腎臓細胞62個を測ると、核の温度が周囲より0.96度高かったそうです。


エネルギーをつくるミトコンドリアの一部も熱を出していたとのこと。


熱を持った器官は、活動が盛んであると考えられます。


病気になった細胞に特有な温度の分布を調べることで、がんなどの新しい診断法が開発できる可能性があるという。


内山助教は「まったく新しい手法なので、さまざまな応用が出てくるのではないか」と話しています。


今後は細胞が自然に吸収する形にしたいという。


これは、すごいニュースですね。


開発が進み、簡易的になれば、チャレンジしてみたいですね。