日本人の死亡原因のトップとなっているガンですが、女性に比べ男性で多く発症するということをご存知でしょうか。
米ハーバード公衆衛生大学院のGustaf Edgren氏らは、世界60カ国を網羅するガン登録システム(国際ガン研究機関)の約1,500万件のデータを解析。
35種のうち、32種のガンで女性より男性の発症率が高いことが分りました。
ガンが女性よりも男性に多く発症する背景として喫煙や飲酒、環境危険因子が考えられています。
生殖器のガンおよび乳ガンを除く35種のガンのうち、胃や直腸肛門ガン、白血病など15種のガンで男性の発症率が女性の2倍に上っていたほか、喉頭ガン、下咽頭ガン、口腔(くう)ガン、尿道・膀胱(ぼうこう)ガン、カポジ肉腫の5種では、男性の発症率が女性の4倍に達していたという。
女性で男性より多く見られたガンは、甲状腺ガンのみでした。
非喫煙者の肺 喫煙者の肺
次に、ガンの発症原因となるタバコとガンの関係についてご紹介します。
タバコの中には約4,000種類の化学物質が含まれているといわれています。
ニコチン、タール、一酸化炭素などが有名ですね。
これらの化学物質がガン発症の大きな原因となっています。
実際に、喫煙者が非喫煙者に比べどれくらいガンを発症するのか、その確率を示したこんなデータがあります。
・胃ガン 1.5倍
・喉頭ガン 32倍~100倍
・食道ガン 2.2倍
・膵臓ガン 2倍
・肝臓ガン 1.5倍
・膀胱ガン 1.6倍
・直腸ガン 1.2倍
・口腔ガン 2.6倍
・子宮ガン 2倍
・卵巣ガン 1.2倍
タバコというと、肺ガンのイメージが大きいかもしれませんが、その他のガンの発症にも大きく関与しているのです。
例えば、胃ガンですが、発症の約3分の1はタバコが原因であると言われています。
これは、タバコを吸う際に、飲食を伴うことが多いことが理由です。
お酒を飲みながら、コーヒーを飲みながらタバコを吸うと、胃などの消化器官にもタバコの煙は進入してしまうのです。
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