医療費の抑制のために。ヒントは北欧諸国の医療制度。

 

ライフトレードでは、正しい健康情報の普及を進めていくことで、高騰を続ける医療費の抑制に貢献していきたいと考えております。

 

そこで、今回は、なぜ日本の医療費が高騰を続けているのでしょうか?

 

それは、「高齢化が進んでいるから」という答えが聞こえてきそうですね。

 

もちろん、高齢化も理由のひとつかもしれません。

 

 

しかし、もっと根本的な問題があるのではないかと思います。

 

そのヒントになるのが、スウェーデンやデンマークなどの北欧諸国の医療制度です。

 

スウェーデンやデンマークなどの北欧諸国においては高齢者医療費は無料だけでなく、あらゆる世代の医療費負担がゼロで、すべて国の負担となっています。

 

しかしながら、医療費が財政を圧迫するような状況にはなっていません。

 

 

なぜか?

 

高負担高福祉で税金が高いこと以外に、もう一つ、制度的な理由があり、国として「病気の定義」をしているからなのです。

 

北欧では体調を悪くしても、いきなり病院は診てくれないのです。

 

まず病院に電話をすると、症状を細かく聞かれます。

 

そのうえで、「それなら病気です」という判断がなされなければ病院の診察予約は取れないのです。

 

たとえば風邪程度の症状だと、「その場合はこの薬を飲んでください」とOTC薬(医師の処方なしに薬局で買える一般医薬品)を紹介されて終わりなのです。

 

「インフルエンザかもしれない」と疑われた場合は、ようやく病院診察の予約が取れます。

 

このように、病気を定義することで、厳格に入場制限しているのです。

 

日本の場合は、無条件で診てくれるため、何かといって病院に駆け込んでしまっています。

 

 

日本人は、必要がないのに、病院へ行き、薬を処方されている国なのです。

 

9割の方は病院へ行く必要がなく、9割の薬は飲む必要がないと分析するドクターもいらっしゃいます。

 

 

北欧諸国を見習い、病気の定義を行い、必要のない方が診察しないというシステムが作れたら、日本の医療費も何分の1に抑制できるのではないでしょうか。

 

医療に頼りすぎず、薬に頼りすぎることは、お金の問題だけでなく、余計な副作用を伴い、余計な時間も費やさなければなりません。

 

たとえ国の制度が変わらなくても、国民の意識が変われば医療費は抑制できるのです。