睡眠不足が711の遺伝子の発現に悪影響


たった一週間の睡眠不足であっても、遺伝子に悪影響を及ぼし得るという研究結果が発表されました。

 

睡眠不足により、心臓疾患や認知障害、肥満といった健康状態と関連していることはすでに確認されています。

眠りの研究を専門とするディルクヤン・ダイク(Derk-Jan Dijk)氏と研究チームは、睡眠不足が健康上の問題にどのように関連するのかに着目しながら、症状の裏側にある分子メカニズムについての詳細な調査を実施しました。

 

その結果、毎晩6時間以下の睡眠で1週間を過ごした場合、炎症や免疫系、ストレス反応に関連する711の遺伝子の発現に影響が出たという。


さらに、1晩に10時間までの睡眠が認められた調査対象者と比較すると、睡眠が不足していた人たちの遺伝子は概日リズム(サーカディアンリズム)が不規則になり、1日を通して発現が高くなったり低くなったりする遺伝子の数が急減した他、さらに多くの遺伝子において、約24時間周期の振動の幅が収縮しました。

 

また、調査期間の最後の日には、調査対象者に対し、一定の時間をおいて血液検査をしながら、40時間にわたって起きているという実験も実施。

その結果、それまでに十分な睡眠を取っていなかった人たちは、十分に眠っていた人たちに比べて7倍の影響を受けていたことが分かりました。

 

 

今回の調査結果を考えると、6時間の睡眠では、睡眠不足の対象になるということです。

 

忙しい現代人にとって、睡眠時間をつくることは難しいかもしれませんが、7時間半くらいの睡眠が理想的なのかもしれませんね。

 

また眠る時間も大切です。

22:00~26:00は、新陳代謝や成長ホルモンの分泌にとって重要な時間であるため、22:00に眠り、5:30に起床というのが理想的です。


<引用:2013.2.28 AFPBB Newsより>