肥満であることが、健康面に悪影響を及ぼすことは、皆さん十分理解をされていらっしゃると思います。
ただ、「20歳の頃の体重に比べ今の体重がどれだけ増加したか」ということが、乳がんのリスクに関係しているということをご存知の方は少ないのではないでしょうか。
20歳の時より体重が増えた女性ほど、閉経後に乳がんを発症するリスクが高いとの研究結果を東北大の河合賢朗客員准教授と南優子教授らが発表しました。これは、約2万人の女性を追跡調査した結果です。
閉経後に、肥満が乳がん発症リスクを高めることはこれまでにも分かっていましたが、体重増加も関係することが分かったのです。
河合さんは「乳がん予防には、急激な体重増加を避けて、適正な体重を保つことが非常に大事だ」と話しています。
この調査は、1990年、宮城県内に住む40~64歳の女性2万1183人を対象に健康状態や生活習慣を調べ、その後、2003年までの約13年間にわたって追跡し、行われました。
なお、調査期間中に256人が乳がんを発症しました。
( 引用:2010.9.23 共同通信 )