難聴の予防法は、長寿遺伝子のスイッチON

 
摂取カロリーを抑えると、加齢に伴い聴覚が低下する「老人性難聴」になりにくくなり、それには長寿に関係する酵素がかかわっていることをマウスの研究で解明したことが、18日付米科学誌セル電子版に発表されました。

老人性難聴は内耳で音の刺激を電気信号に変換する「有毛細胞」や、それを脳に伝える神経細胞が加齢とともに死滅するのが原因です。

米国では65歳以上の40%以上が発症、日本でも増えると予想されています。

今回の研究により、その老人性難聴の予防法には、長寿遺伝子のスイッチをONにすることが分りました。

長寿遺伝子に関係する研究は、現在世界中で進んでいます。

高齢化が進み、老化による疾患への対処法の重要性が増す中、長寿遺伝子は今後ますます注目されていくでしょう。


( 引用 : 2010.11.19 共同通信 )