360病院のがんデータ公表(国立がん研究センター)

 
日本人の死亡原因で最も多いがんについて、全国の拠点病院が行っている治療内容を病院ごとに示した初めての報告書が国立がん研究センターより発表されました。

この報告書は、全国350か所以上のがん診療の拠点病院で、平成20年に初めて治療を受けたがん患者、およそ42万8000人分の登録データをまとめたもので、25日に東京で開かれた拠点病院の会議で公表されました。

報告書では、それぞれの病院で治療したがん患者の数を部位ごとや進行度別にまとめたうえで、どんな治療を行ったか示しています。

例えば、手術に比べて患者の負担が少ないとされる胃がんの内視鏡治療や乳がんの放射線治療について、ほとんど行っていない病院があることも分かり、拠点病院による治療内容の差が初めて示されたました。

報告書をまとめた国立がん研究センターの西本寛院内がん登録室長は「自分と同じがんの患者がどれくらい、どんな治療を受けているかが分かり、病院を選ぶ目安になる。ただ、がんが再発した患者のデータは含まれないなど限界はあるので、この点を認識したうえで利用してほしい」と話しています。

報告書は国立がん研究センターのホームページで見ることができます。

ホームページのアドレスは、
です。

今回の報告書は、これからの病院選びの1つの基準となるのではないでしょうか。