先日のニュースで、高齢化や技術の高度化で膨張を続ける医療費の抑制に向け、政府が都道府県ごとに医療費の「数値目標」を設定することを検討していると伝えられました。
北海道瀬棚町(当時)では、医療費の削減で既に結果を出しています。
NPO法人「ささえる医療研究所」の村上智彦医師は、患者から生活習慣を詳しく聞き、患者が主体的に疾病と向き合う健康指導を徹底しました。
口腔(こうくう)ケアや在宅看護・介護と連携した「地域包括ケア」を進め、少ない医療費で住民の健康度の改善に成功しています。
医療費の出費が多い自治体に共通しているのは・・・
(1)住民の生活習慣が悪い
(2)検診の受診率が低い
(3)医療に対する依存心が強い
(4)夜間や休日の受診が多い
ということのようです。
『薬の処方や注射を求める患者からは健康指導ばかりされることに反発は強かったが、自ら生活習慣の改善に取り組むようになって健康の回復を実感すると熱心に支持してもらえるようになった』という。
高齢者1人当たり年間140万円かかった医療費は、70万円台にまで削減できました。
村上医師の実績を知り、どのように思われたでしょうか。
『実績があるなら、すべての地域で同じようにすれば良いんじゃないの?』
と思われた方。
ちょっと待ってください。
その考えでは、健康レベルの向上、医療費の削減は難しいと思います。
それはなぜか?
変わることを、地域や医療に期待しているからです。
地域や医療が変わるためには、患者意識の変革が必要です。
薬の処方や注射を求め続けていれば、健康レベルは上がらず、医療費の削減もできません。
患者が医師に求める内容を変えていく必要があるのです。
真の健康情報を学び、それを実践し、体調を崩した場合は、医師に薬や注射を求めるのではなく、食生活などの生活習慣のアドバイスを求めるのです。
患者が薬や注射を求めるから、医師もそれに応えてしまいます。
患者が生活習慣のアドバイスを求めるようになれば、医師もそれに応えていかなければならなくなります。
そうすれば、もちろん医療費は削減できますよね。
健康レベルは向上しますよね。
医療費の高騰は、患者の責任でもあります。
ぜひ患者が意識を変革し、真の健康を手に入れ、医療費を抑制し、日本の未来に希望を見出して行きましょう!