良い睡眠というと、何時間眠れば良いという睡眠時間についての話題が多いですが、実は、「いつ眠っているか」というのも重要なポイントになります。
質の悪い睡眠は、たとえ睡眠時間そのものは充分だったとしても、身体にとっては慢性的な睡眠不足と同様です。
睡眠不足は自律神経のバランスを乱し、血行が悪くなり、低体温の原因にもなります。
睡眠の質は「メラトニン」というホルモンの量で決まります。
睡眠と覚醒には「メラトニン」というホルモンが深く関わっており、メラトニンの分泌が豊富であれば、睡眠の質は良くなり、メラトニンの分泌が少ないと睡眠の質は低下してしまいます。
メラトニンは、寝ている間に出るホルモンなのですが、眠ればいつでも出るというものではありません。
なぜならメラトニンは、一定の時間帯に出ることが決まっているホルモンだからです。
メラトニンが分泌される時間帯は『夜の10時~深夜2時までの4時間』です。
つまり、この時間帯にきちんと眠っていないとメラトニンが充分に分泌されなくなってしまうのです。
また、眠っている時間帯の明るさも重要です。眠っている間に光が当ると、メラトニンの分泌を阻害するため、真っ暗にして眠ることをおススメします。
そして、眠っている間にメラトニンの分泌を増やす秘訣のもう1つが、日中に光を浴びることです。日中に光を浴びることにより脳内でメラトニンが精製され、夜の分泌に備えることができます。