厚生労働省は6月3日、「2009年人口動態統計月報年計」概数を公表しました。
死亡数は114万1920人で前年より487人減少。死因順位の1位は癌の34万3954人(前年比991人増)で、心疾患の18万0602人(1326人減)、脳血管疾患の12万2274人(4794人減)と続いています。
死因順位で1位の癌については、1963年の調査開始以来、一貫して上昇を続けており、2009年の全死亡者に占める割合は30.1%になっています。
心疾患も上昇傾向でしたが、2009年は前年より減少しています。また、脳血管疾患は、70年をピークに減少し続けています。
癌を部位別で見ますと、男性で最も多いのは「肺」で、著しく上昇を続けています。以下、「胃」「大腸」と続きます。女性は、「大腸」「肺」「胃」の順番で、「大腸」と「肺」については上昇傾向が続いています。ただ、「胃」については男女ともに横ばいの傾向。
一方、出生数は107万0025人と前年より2万1131人の大幅減となりました。出生数から死亡数を引いた「人口の自然増減数」は過去最大の7万1895人のマイナス。自然減は3年連続で、人口減少を印象づけました。
医療は日々進歩しているといわれていますが、癌は増え続けています。
これは、医療で癌を救うということが難しいことであるということを意味しているのではないでしょうか。
癌は生活習慣病の1つだと言われています。
そのため、生活習慣を見直し、癌にならない生活を送ることがもっとも癌を救う近道なのではないでしょうか。
( 引用 : 2010.6.7 薬事日報 )