発熱が病気から身を守る!

 
人間の体には、細菌やウイルス、カビの胞子などが常に多量に入ってきています。

これらの勢力が大きくなると、人間は病気になります。

ただし、細菌やウイルス、カビの胞子から身を守る術を持っているのです。

それが、発熱です。

細菌やウイルスは、熱に弱いという性質を持っています。そして、低温には強いのです。

ガン細胞も結核菌もエイズウイルスも天然痘も、40~41℃で3日ほど培養すると死滅することが分っています。

そのことを、人間は進化の過程で身に付け、発熱することで体を守ることを憶えました。


しかし、解熱剤の登場したことに、せっかく発熱をし、体を守っているのに、熱を下げ、逆に病気の治りを遅らせているのです。

また、これまでさんざん風邪薬や解熱剤を飲んできた人たちは、発熱の能力も低下しているそうです。

がんに罹患する人が増えているのは、この発熱能力の低下も原因なのかもしれません。


人間は、特に体力が低下をしていない限り、40℃や41℃の熱は、問題なく、むしろ利用すべきなのです。

危険なのは、42℃が3日以上続く場合ですが、このようなことはほとんどありません。

これは、大人だけでなく子供にとっても同じです。

可愛い我が子のことを考えるのであれば、ぜひ発熱しても薬物で下げるようなことはしないでください。

発熱も役目を終え、退治すべき対象が退治できたときには、自然と下がりますので。


高熱を放っておくと脳炎や髄膜炎になるということがいわれますが、それは発熱によるものではなく、解熱剤による副作用であることがほとんどのようです。

特殊な脳膜炎だけは注意の必要があります。ただし、これは全体の0.1%以下です。
この場合は、呼吸に異常が現れるという特性があるため、普段と何か違う呼吸をしている場合は注意が必要です。