若い頃の元気がなくなった・・・
気力がなく、好奇心もなくなってしまった・・・
そんな心当たりありませんか?
もしかしたらそれは、「LOH症候群(加齢性性腺機能低下症候群)」かもしれません。
「LOH症候群(加齢性性腺機能低下症候群)」の原因は、男性ホルモン(テストステロン)の低下です。
近年、男性ホルモンが極端に減ると、「性機能」だけでなく、「認知機能」や様々な「身体機能」が低下し、うつ、メタボ、骨折、生活習慣病のリスクが高くなることがわかってきました。
このような症状で病院にいくと、「うつ」と診断を受けることは多く、うつ病の薬を処方されるケースが多いようですが、「LOH症候群(加齢性性腺機能低下症候群)」の場合は、原因が、男性ホルモンの低下のため、うつ病の薬では決して改善することはありません。
推定人口は、600万人といわれています。
男性ホルモンの代表は、精巣や脳の海馬で作れられるテストステロンです。
テストステロンは、男性の体の中で様々な働きをしていることがわかってきました。
(1)メタボの原因!?
テストステロンが低下すると、内臓脂肪がたまってしまうことがわかっています。
(2)うつの原因!?
テストステロンが減少すると、脳の認知機能を司る海馬の神経シナプスの数が減少することがわかっています。
これにより、認知力やストレス耐性が低下して、抑うつ症状を引き起こすと考えられています。
テストステロンの働きにには、性機能や筋肉の維持だけでなく、脂肪蓄積抑制、認知機能、血管機能、骨の形成などがあるのです。
結婚してから太ってしまう方がいらっしゃいますが、それもテストステロンが関係していることがあるそうです。
結婚すると、男性として女性のハートをキャッチする意識が減り、安心してしまうことで、テストステロンが低下してしまうんだそうです。
男性ホルモンは、30歳頃から徐々に減少します。
人によりその量や減少の程度には、大きな個人差があります。
男性ホルモン減少の原因については、「加齢」以外の要因として考えられているものに、「ストレス」があります。
強いストレスが加わると、体には「ストレスホルモン」が分泌されます。
ストレスホルモンも男性ホルモンも、その分泌の命令を出すのは、脳です。
このストレスホルモン分泌の命令を出すとき、脳の中では、男性ホルモンの分泌が抑制されることがわかっています。
また、男性ホルモンが減少すると、脳のストレス耐性が低下すると考えられているため、
ストレス→男性ホルモン低下→ストレス耐性の低下→ストレス→男性ホルモンの低下という悪循環が起こってしまう恐れがあります。
各症状について、どれだけ当てはまるか、5段階で点数をつけます。
合計点数が50点以上の場合は、「LOH症候群(加齢性性腺機能低下症候群)」可能性があります。
男性ホルモン低下を予防する方法については、まだまだ研究の途上のようですが、最新の研究成果によりますと・・・
(1)運動を毎日すこしずつ行うこと
(2)脳を働かせること
(3)含硫アミノ酸の摂取
※含硫アミノ酸は、「たまねぎ」「にんにく」「ねぎ」などに多く含まれています。
(4)睡眠をしっかりとること
上記の方法を実践すると共に、長寿遺伝子にスイッチを入れ、ミトコンドリア(ホルモンを作り出すのはミトコンドリアです)を活性化し、「LOH症候群(加齢性性腺機能低下症候群)」対策をしましょう!
( 引用:NHKためしてガッテン 2010.11.17 )