週に5回以上ドライフルーツを食べると、生のフルーツを食べるよりも、がん予防に効果的だそうです。
しかも、干しいちじくやレーズン、なつめ、サルタナやプルーンなどのドライフルーツは、がん予防の他にも、心臓病や肥満、糖尿病対策にも有効とのこと。
アテネのハロコピオ大学、アンドリアナ・カリオラ博士によりますと、
『私たちの行ってきた研究によると、ドライフルーツは、ある種の癌を抑制する効果があるということがわかっています。また、がん細胞の成長を止める可能性があるうえ、がん細胞を殺したり、癌による炎症などを抑制したりすることもあるのではないでしょうか。』
また、イギリス国民保健サービスでは、最近になってドライフルーツを食べることを推進しています。
世界ナッツ・ドライフルーツ会議でも、正式に生のフルーツよりもドライフルーツを積極的に食べるほうが健康のためには効果的であるという見解を示しています。
今年5月に行われた第30回世界ナッツ・ドライフルーツ会議での研究発表では、ミネソタ大学のダニエル・D・ギャラハー博士やハロコピオ大学のアンドリアナ・カリオラ博士、リーズ大学のゲーリー・ウィリアムソン博士らが、世界中の果実・野菜摂取に関する食生活勧告の中に、ドライフルーツも盛り込むべきとの見解を支持しました。
しかも、ドライフルーツは、水溶性食物繊維の貴重な供給源でもあるうえ、生鮮果実と同様に血糖インデックス(GI)値が低く、メタボリック症候群対策にも有効です。
また、ドライフルーツには、カリウムや食物性ポリフェノール、ビタミンやミネラルも豊富に含まれているという魅力的な点もあります。
ただ、ドライフルーツのなかには必要以上に甘味料が含まれていたり、砂糖漬けになっているものがあるため、全てのドライフルーツが生の果物と比べて健康的であるとは言えません。
ドライフルーツにはたくさんの栄養素が凝縮されているため、ほんの少量摂るだけでも大きな効果があるという。
生のフルーツだと、大量に食べなくてはならなくても、ドライフルーツだと、少量でも十分なのです。
世界保健機関によると、年間2.7万人が野菜不足やフルーツ不足が原因で死亡しているという見積もりを発表しています。
生活習慣改善の一環として、手軽に取り入れられるドライフルーツを食べる習慣をつけてみてはいかがでしょうか。