インフルエンザと口腔ケア

 
全国のインフルエンザ患者数が急増しています。




今年は患者の約90%が「A香港型」のようです。A香港型の流行は、5ねんぶり。

A香港型の特徴は、急に高熱が出て、重症化しやすいこと。脳症や肺炎を併発することもあるようです。

ワクチンでA香港型も予防しているというのに、流行するようでは、ワクチンの効果が絶対ではないということを証明していますね。


インフルエンザは、ワクチン以外でも充分予防が可能です。

インフルエンザの予防法の1つに、「口腔ケア」という方法があります。口腔ケアとは、簡単にいえば歯や口のなかの汚れを取り除くことです。

歯垢、歯石、舌についた食べ物のカスなどからはプロテアーゼという酵素が発生するのですが、このプロテアーゼは、体内でのインフルエンザウイルスの増殖を高める作用があるのです。

それを防ぐうえで口腔ケア、つまり、うがい、歯磨き、舌磨きはとても有効なのです。

ある介護福祉施設では、歯科衛生士が正しい口腔ケアの指導を週に1回実施したところ、していない入居者と比べ、インフルエンザ発症率が10分の1になったという報告もあります。

≪舌磨きの方法について≫

歯ブラシで数回、舌をまんべんなく軽くこすります。

奥から手前に力をいれすぎないように気をつけましょう。

それだけでも、かなり舌がきれいになりますよ。

※合成界面活性剤が配合されている歯磨きをつけての舌磨きは、舌の細胞を破壊してしまいますので、合成界面活性剤の入っていないものを使用するか、何も付けずに行うことがオススメです。