現在、不妊で悩む夫婦が6組に1組といわれています。
不妊症の原因には、食生活、ストレスなど様々ありますが、その中でも注目されている「卵子の老化」に関する研究結果が米ニューヨーク医科大より発表されました。
その結果、卵子のもとになる「卵母細胞」のDNAが傷ついた際、その修復能力が衰えていたことがわかりました。
研究チームは、生後11~12カ月のマウスと、生後4~5週の若いマウスの卵母細胞の遺伝子を比較。
高齢のマウスほど、傷ついたDNAを修復する4遺伝子の働きが低下していることを発見しました。
つまり、傷ついたDNAを修復することができれば、卵子の老化を防げるということです。
実は、私たちの体にはDNAの修復酵素というものが備わっているのですが、血液中のインシュリン量(すい臓で作られるホルモン)が多いと、修復酵素の働きが悪くなることが分かっています。
今回の研究では、インシュリン量との関連性は示されていませんでしたが、現代人はインシュリン量が正常ではない方が増えているようです。
よって、インシュリン量を調整できれば卵子の老化を改善し、不妊症にも良い結果をもたらすことができるのではないかと思います。