インスリンは量より質

 
8月20日(土)に引き続き、糖尿病(Ⅱ型)に関する情報をお届けさせていただきます。

血糖値が高いのは、インスリンの出が悪いから、と思われている方が多いようですが、実際には、インスリンの効きが悪いのです。

つまり、糖を消すインスリンの働きが悪いということです。インスリンは、量ではなく質なのです。


100歳前後の元気な方々を対象にしたある調査では、長寿者の共通点として「インスリン濃度が低い」ということがわかりました。

それは健康で長生きな人ほど、血液中のインスリンの効きが良いため、少量で良いのです。

食べたものを脂肪に変えてしまう余分なインスリンは、体にとってはむしろ「猛毒」であるため、少量できっちり働いてくれることが理想的です。


いま現在、効率の悪いインスリンしか分泌できていない、またインスリン自体の量が不足しているという方が生活の中で実践できること。それは、運動です。

運動により、エネルギーを必要な状態を作り出し、糖を強制的に燃やすのです。

また、運動することでインスリンの働きが良くなることが分っています。


もし、現在治療でインスリンを投与されている方は、血中の糖をインスリンによって脂肪に変える前に、運動してくださいね。


(引用:新脳内革命 春山茂雄71歳!体内年齢28歳のレシピ 著者:春山茂雄 出版:光文社)