胃は大きくなったり、小さくなったりしない

 
忘年会、お正月、新年会と、毎年のことながらこの時期は食べ過ぎ、飲み過ぎで体重が増加。

食べるのを控えようと思っても、少量では満足できないのは、胃が大きくなったせい!?と考えている人も多いのではないでしょうか?

そもそも本当に胃は大きくなったり、小さくなったりするんでしょうか?

食べる量を減らしていると、1回に食べられる量が少なくなることがありますよね。

この状態を「胃が小さくなった」と思っている人が多いと思いますが、これは胃が小さくなったわけではないのです。

実は、絶食をしたり食べる量がある一定の間減らされたりすると、胃の消化機能が低下し、これにより食欲も低下するのではないかと考えられています。

また満腹感は、食事の後に血糖値が上昇することで、脳にある満腹中枢が刺激され感じる仕組みになっています。

満腹中枢は、絶食などによって極端に食事量が減少すると、働きが良くなり、少量の食事でも満足できるようになると言われています。

このことも絶食の後に胃が小さくなったと感じる理由の1つと考えられています。

でもそれとは逆に、過食の日々が続くと、満腹中枢の働きが鈍くなってしまいます。

すると、たくさん食べないと満腹中枢が刺激されず、通常の食事量では満足できないようになってしまいます。

年末年始の暴飲暴食で、このような状態になっているため、「胃が大きくなった」と感じているのでしょう。 

やはりしばらくの間は食事の量を調整して、満腹中枢の働きを正常な状態に戻すことが必要です。

少量の食事でも満足できるようにするためには、よくかんでゆっくりと食べるように心掛けてください。